和歌山県は梅の生産量が日本一の県であり、なかでも紀州南高梅は梅酒づくりに最適な品種として知られています。皮が薄く、果肉が厚く柔らかく、完熟すると豊かな香りを放つため、実のエキスをじっくり引き出す梅酒との相性は抜群です。
中野BCはこの産地に醸造拠点を構えているため、収穫されたばかりの良質な梅を新鮮なまま仕込むことができます。梅酒の品質は原料の状態に大きく左右されるだけに、産地と工場が近いというのは単純ながら大きな強みです。また、会社のルーツである中野株式会社は醸造業として長い歴史を持ち、その間に培われた発酵・醸造のノウハウが、ワインや梅酒づくりの土台になっています。
主な商品ラインアップ
定番「梅酒 紀州」をはじめとする多彩な梅酒
中野BCの代表商品といえば、やはり梅酒です。定番の「梅酒 紀州」は、梅の実の風味を素直に楽しめるバランスの良い仕上がりで、ロックでもソーダ割りでも美味しく飲める万能さが長く支持されてきた理由でしょう。
このほかのラインアップも豊富です。はちみつを加えてまろやかにしたタイプ、ブランデーをブレンドしてコクを足した濃厚なタイプ、アルコール度数を抑えた飲みやすいタイプなど、好みや飲む場面に合わせて選べるバリエーションが揃っています。梅酒初心者には甘く飲みやすいものから、梅酒が好きな人には熟成感のあるしっかりした味わいのものへ、と選んでいくと楽しみの幅が広がります。
丘の上のぶどう畑から生まれるワイン
海南市の海に近い丘の上には自社のぶどう畑が広がっており、そこで収穫したブドウからワインを醸造しています。和歌山の温暖な気候は赤ワイン用品種の栽培に向いており、メルローなどの品種を中心に、土地の個性を活かしたワインづくりが行われています。
大手ワインメーカーと比べると規模は決して大きくありませんが、そのぶん、自分たちの畑・自分たちの醸造所で一貫してつくる商品の個性は際立っています。ラベルに地元の魅力を反映させたワインもあり、和歌山のお土産としても人気です。
梅酒だけじゃない、幅広い商品群
中野BCは梅酒とワイン以外にも、焼酎やリキュール、梅を使った飲料など多彩な商品を展開しています。なかでも長年愛されてきたのが、クエン酸飲料の「紀州クエン酸薄着」。そのユニークなネーミングは一度目にすると忘れられないとよく言われ、健康飲料として幅広い世代に親しまれてきました。「薄着で冬を乗り切る」という健康の願いが込められた商品名だとも伝えられており、和歌山ならではの遊び心を感じさせます。
ワイナリーを訪れる楽しみ
中野BCのもう一つの魅力は、現地を直接訪れられることです。海南市の醸造拠点では、直売所での商品購入や試飲ができ、ワインの製造工程を見学できる案内も行われています。梅酒やワインがどのように仕込まれ、熟成されていくのかを間近で見ると、普段飲んでいる商品の見え方が少し変わるはずです。
また、丘の上にはレストラン「ヴィンヤード奥城」があります。窓の外にはぶどう畑と海の眺めが広がり、自社ワインと合わせた料理をゆったり楽しむことができます。日帰りのドライブや和歌山観光の立ち寄り先としても申し分ないロケーションなので、試飲から食事までひと通りの楽しみ方を一度に体験したい人にぴったりです。
営業時間や見学の受付方法、食事の予約については変動があるため、お出かけ前に公式サイトで最新情報を確認しておくと安心です。試飲を伴う場合は、車での来訪時には運転者が飲酒できない点にも注意しましょう。
買い方と、おいしい楽しみ方
中野BCの商品は、和歌山県内はもちろん、全国のスーパーマーケットや酒販店、ECサイトなどでも入手しやすくなっています。定番の梅酒は価格も手頃なので、まずは気軽に試してみて、好みが見えてきたらウェブ限定商品やワイナリー限定品に挑戦するのがおすすめです。
梅酒の飲み方としては、ロックなら梅の香りと甘みをストレートに感じられ、ソーダ割りなら爽やかに、お湯割りなら体が温まる一杯になります。料理との相性も良く、中華料理やエスニック料理といった塩っぽい味付けの料理と特に好相性です。ワインであれば、赤なら肉料理やチーズ、やや甘めの白やロゼなら和食や前菜とも合わせやすく、食卓の幅が広がります。
瓶が美しい商品も多いため、母の日やお中元、手土産などの贈り物に選ばれることも多いのも特徴です。梅は縁起の良い果物とされることから、祝いの席のギフトとしても喜ばれやすいでしょう。
まとめ
中野BCは、梅とぶどうの恵まれた産地・和歌山で、梅酒とワインを中心に多彩な商品をつくり続ける醸造メーカーです。全国どこでも手に取れる定番品から、ワイナリーでしか味わえない体験まで、関わり方は人それぞれ。まずは定番の梅酒を一杯注いでみるのもよし、海南市の丘の上まで足を運んでみるのもよし。紀州の恵みが詰まった味わいを、自分なりのスタイルで楽しんでみてください。