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タイトル:マツコ・デラックス:テレビの向こうにいる「世直し評論家

テレビのスタジオ、ロケハン先、あるいは映画のインタビュー席。マツコ・デラックスが座るべき椅子が空いているのを見ると、日本の暮らしのどこかがうまくかみ合わない気がする。キャラクターの強さや個性的なファッションを超えて、彼女がテレビ画面から放つ「現実への向かい合い方」こそが、マツコ現象の本質だ。
マツコ・デラックスほど、演出された舞台の中で、本音を暴露する人も珍

二世」というスタート地点

二世という立場は、外から見るほど単純ではない。入り口は確かに開かれている。だが、その入り口をくぐった先で、ずっと親の名前で説明され続ける。どれだけ仕事を積んでも、評価の前に肩書きが来る。本人が何を話しても「やはり英樹さんの娘だから」と回収されてしまう。この構造は、本人の努力だけでは動かせない。
高橋真麻は上智大学を卒業し、2004年にフジテレビへアナウンサー

テレビで上手さを見せるのは、難しい

家で水彩画を描いても、書道を習っても、隣人が「名人」と呼んでくれることはめったにない。技術は、見られて初めて輪郭を持つ。TBS系の『プレバト!!』が面白さを見せるのは、そこにあると思う。芸能人が絵を描き、料理を作り、芸に挑み、専門家が評価する。その単純な構造が、意外なほど多くの視聴者を画面の前に留める。
この番組の企画は、上手い下手の勝負に終わらない。挑戦す