私たちの日常生活は電池なしでは成り立ちません。テレビリモコン、ゲーム機、時計、そして増え続けるワイヤレス機器。空港の保安検査場でノートパソコンをカゴに移すごく普通の動作さえ、その背景には電池という存在があります。
電池開発ルーム訪問記に見た通り、社会が必要とするエネルギー供給システムはどこまでも人間の移動パターンと連動しています。小型飛行機の計器板から登山者のヘッドライトまで、エネルギー密度と自立的供給のニーズは日々複雑化しているのです。
静かに進むリサイクル革命
環境省統計によると、リチウムイオン電池の適切なリサイクルは非常に低いランドフィル送還率を見せています。つまり、廃棄ステーションに送還された車載使用済み電池のほとんどが生命第二のサイクルを始めるということです。
多くの人が気づかないのが、消費者の手元から返却された小型電池の行方です。重金属汚染防止のため、専門業者は慎重に回収を行いますが、その処理工程は完全に分業化されており「丸ごと再利用」というイメージとは少々異なる現実がありますが、最も大切な「成分の取り出し」が確実に行われていることは周知事実です。
混合電池という難問
地方議会の廃棄物処理センターでよく見る光景が、回収コンテナに混入される違反品です。ニッケル水素電池とリチウム一次電池の混合物は、リチウム専門工程スタッフにとって処理困難な問題です。この同時処理の困難さは、円形電池がなぜ無数に種類に別れて市販されてきたかを物語っており、投棄参加者への正しい知識の啓蒙活動の重要性を示しています。
見逃してはならない小さな収集箱
あなたの街角のコンビニエンスストアも例外ではありません。入口の胸高に多く設置されている僅か数円玉投入口ほどに小さなその容器が、電池の回収役目を担っています。通常、番号表示されている「蛍光緑コンテナ」こそは、重金属成分を適切に分離させる最も初期段階での入り口なのです。
私たちの移動手段が急激に電力へ移行していく現代において、これらの小便小容器が果たす役割は、イオン循環社会構築への第一歩として再評価される時が来るかもしれません。